コラム

テクニック1．序盤で有効！「初頭効果」

初頭効果とは、「最初に受ける印象のほうが記憶に残りやすく、その後の記憶は最初に受けた印象の影響を受けやすい」とされる心理学の法則のことです。

これは、最初に脳にインプットされた情報が、頭の中で復唱されることが要因と考えられています。初頭効果は第一印象が大きく影響するといわれており、その第一印象は全体的な印象の形成に重要なものとなります。

※後述の「ハロー効果」も併せてご参考にしてください。

例えるなら、第一印象で優しそうな印象を与えた場合、メールの返信が遅れても「返信の頻度やタイミングを考えてくれているのかもしれない」とポジティブに捉えられる可能性が高い反面、第一印象で冷たそうな人といった印象を抱かせてしまった場合にメールの返信が遅れると、「メールは見ていてもスルーしているのかもしれない」とネガティブに捉えられる可能性があります。

テクニック2．第一印象の威力を活用！「ハロー効果」

好印象のポイントが一つあれば、他の部分にもいい印象を持つ効果を指します。ご自身のことをあまり知られていない初対面の方の場合、これから印象を作っていけるため、よい部分を多く見せることで全体的に印象をよくすることも可能です。

例えば、ある特定の項目において好成績を残していたり、特別な資格や肩書を持っていたりするという情報が、その情報に関係のないところにまで影響を及ぼします。自己紹介の際に趣味を伝えるときなどに、実績やアピールポイントをさりげなく交えて伝えてみるのもよいでしょう。

テクニック3．好意はお返ししたくなる！「返報性の原理」

もともと人の心は、「何かをしてもらったら、何かを返したくなる」という法則を持っています。例えば、笑顔を向けられた相手に自然とこちらも笑顔を返したくなるのも、この原理が効果を発揮しています。

これは人間関係全般に作用し、もちろん恋愛シーンにおいても有効です。返報性の原理を上手に引き出すために、「長所を見つけて褒める」「感謝の気持ちをきちんと伝える」「笑顔で接する」など、まずはご自身が好意を持っているということが相手に伝わるように心がけてみましょう。

テクニック4．まずは自分から心を開こう「自己開示」

自分の考えや思いをオープンに話すことを、心理学的に自己開示といいます。心をオープンにすることで、相手に「信頼されている」と感じてもらいやすいのです。円滑な人間関係において自己開示はとても有効ですので、恋愛シーンにも大いに活用できます。

好意を持った相手にほど、自分の考えや思いを率直に伝えることはそう簡単ではないとは思いますが、相手との距離を縮めたいと思うのであれば、まずはご自身が心を開いて接することを心がけましょう。ご自身からの自己開示に「返報性の原理」が掛け合わさることで、相手の内面に触れる機会につながります。それはお互いの秘密を共有することにもなるので、そうなれば一気に親密度は上がるでしょう。

※この状態を「自己開示の返報性」といいます。

テクニック5．似ている人に惹かれる「類似性の法則」

「雰囲気・特徴が自分と似ている相手に興味が湧いてしまう」という理論です。類似性には、相手が自分と似ているということで親近感が生まれ、好意につながりやすくなる効果があります。この理論が働くことで、人は自分に似ている相手に恋愛感情を持ちやすい傾向があります。これは外見だけではなく、しぐさや態度・行動・様々な共通点も魅力的に感じるとされています。

この理論を活用して、相手との会話で「わかります！」といった同調の相槌を入れたり、相手の話に興味を示したりすることで、距離を詰めることもできるでしょう。他にも相手が大事にしているものに寄り添うのも効果的です。

また、この類似性の法則は、共通していると感じられる点が多くなるほど強力に作用します。相手の会話を引き出し、共通点を積極的に発掘して共有するのも有効でしょう。