コラム

素直になれない方の特徴は？

・甘えるのが苦手

素直になれない方の中には、「1人でも大丈夫そう」「強くてクール」といった印象を持たれる方も多いのではないでしょうか。甘えることが苦手な方は、本当の自分は弱い部分や寂しいときもあるにもかかわらず、なぜかその気持ちを悟られるのを嫌いつい意地を張ってしまいます。

・警戒心が強い・人を疑ってしまう

警戒心が強いのも素直になれない方の特徴です。「相手にどう思われるか」ということをとても気にしており、嫌われたくないという思いから細心の注意を払ってコミュニケーションを取ります。この場合、本音で話して嫌われるよりも、相手に合わせた行動や言葉を選ぶ傾向が強いため、心の中に壁が一枚ある状態といえるでしょう。また、過去に信用した相手からの裏切りで傷ついた経験をしていることも多く、強い警戒心を手放せず素直になれないといったパターンもあります。

・プライドが高い

頭のよい方や負けん気が強い方は、素直になれない傾向があります。経験や知識に基づいたプライドを持っており「自分1人で十分」と、基本的に他人を信頼していない可能性があります。プライドの高さから、「素直になる＝弱みを見せる」と考える傾向もあり、なかなか素直に自分を表現することができません。また、他人からのアドバイスに耳を傾けたりや謝ったりすることも、「見下されている」といった感情に近い受け取り方をしてしまいがちです。

素直になれない原因は？

・自分に自信がない

自分に対するコンプレックスがあり、自分自身を好きになれないという一面が、素直になれない原因の一つと考えられています。

自分に自信がある方は、自分が持つ価値観や自分自身を尊重し大切にすることができます。たとえ誰かから否定的な言葉や押しつけがましいと思えるようなことを言われたとしても、上手く受け流すことができるのです。

一方で自信がない方は、どうしても自分を否定してしまいがちです。そのため、他人からの意見に対して「きっと自分の意見よりはいいのだろう」と流される場面が多くなってしまいます。たとえ褒められたとしても「そんなはずはない」「きっと社交辞令だろうな」と、受け止め方がネガティブになってしまう傾向があります。

・過去のトラウマ

素直になれない方も、生まれつきそうだったわけではありません。自分の素直な行動や本音を否定された経験がトラウマとなっている方も多くいらっしゃいます。

過去のトラウマは、人の素直さに影響を与えてしまうことがあります。自分の本当の気持ちを否定されたり、軽んじられたりするような経験があると、それが心に悪影響を及ぼしてしまうのです。その結果、「そのような思いを二度と経験したくない」といった気持ちから、本能的に素直な態度や言葉を表に出すことに警戒心を抱きブレーキをかける癖がついてしまいます。この壁を破るのは大変な根気が必要ですが、時間をかけてトラウマを解きほぐすことで、徐々に素直な自分を受け入れ、表現することができるようになります。

・他人を信用できない

自信のなさや過去のトラウマが原因となり、人を信じることが苦手になってしまう場合があります。どのようないい方と出会えたとしても、「いい人そうだけど、この人も自分を傷つけるかもしれない」と疑い、心から信用できなくなるなど、他人とのかかわりによって自分が傷つくことを必要以上におそれてしまうのです。

このような方の場合、表面上は親しくなっているように見えても、実は強い警戒心を持っているといったケースもあります。防衛本能から疑うことが日常化されており、他人からの言葉や行動をそのまま素直に受け止めるのが難しいこともあります。