コラム

男女の恋愛観の違い「付き合う前」

まず、「好きになるスピード・判断基準」から男女には違いが出ますので、アプローチ方法にはお互いに注意が必要です。

女性に恋愛感情が芽生えるまでには時間やコンタクトの回数が必要です。なぜなら女性は、男性の容姿・経済力・性格・評判などの「総合力」を持って判断をする傾向があるためです。重視する項目が多少違ってはいても、総合力が高い男性に恋愛感情を抱きやすいとされており、総合的な判断のためにはある程度の時間が必要というわけです。

男性は、第一印象で恋愛対象になり得るかどうかの判断をします。性格などその他の要素を軽視するわけではありませんが、容姿の優先度が高い傾向があります。この判断基準から、男性は恋愛感情を抱くまでのハードルが女性よりも低く、好きになるのが早いといわれています。これは、男性が狩猟時代に常に死と隣り合わせの環境にあったことの名残という説もあります。

このことから、総合的な判断をする女性の恋愛感情が「徐々に高まる」といった傾向なのに対し、男性の恋愛感情は「はじめから高い」といった状態となる場合が多くあります。

男女の恋愛観の違い「付き合っているとき」

・関係性

交際開始後、総合的な判断から恋愛感情の芽生えを迎えた女性は恋心のピークを迎えます。一方、交際開始前にピークを迎えていた男性の恋愛感情は、逆に落ち着きを見せる傾向があります。このテンションの差により、交際開始後の男性と女性の間にギャップが生じやすくなります。付き合ってもらうために行動を起こしていた男性が交際開始により落ち着くことで、感情のピークを迎えた女性との立場の逆転が起こりがちですが、理想の関係性はお互いが相手のために努力する対等な関係です。良好な交際のためには、お互いに落ち着いて感情の状態を見極めることが大切です。

・愛情表現

女性が求める愛情表現は、主に「言葉」です。言葉での愛情表現は女性の得意とするところなので「どうして簡単なことなのにしてくれないんだろう」と不思議にすら感じることがあります。このロジックを認識していない男性は、デートやプレゼントで愛情表現ができていると考えがちです。

一方男性は、言葉による感情表現や感情の読み取りは苦手な反面、行動による愛情表現を得意としています。デートやプレゼントによって、女性への愛情をわかってほしいと考えています。このように、行動で愛情表現をしていると考えている男性に対して言葉での愛情表現を求めると、「言わなくてもわかってよ…」となってしまうのです。

男性と女性では得意とする愛情表現が違います。このことを理解していないと、お互いに不要な誤解を生んでしまいかねません。理由がわかっていれば、できる気遣いや許容できる範囲も違ってきますので、心にとめておきましょう。

男女の恋愛観の違い「結婚を考えるとき」

女性にとっての結婚は、強固なつながりの証であり、生物的本能である「子どもを産む」というゴールにもつながるものです。特に出産・子育てをライフプランに持つ女性の場合、時間の制約もあるため結婚は重要なポジションにあります。

また、女性は交際前から男性を総合的に判断し、最高のパートナーであると信じてお付き合いに至っています。その信じた男性と一定期間付き合い、結婚の意思を固めていきます。女性に結婚願望が強い方が多いのも、この過程を踏まえれば自然なことではないでしょうか。

一方男性は「多くの子孫を残す」という生物学的本能をゴールとしているため、結婚はある意味リタイアを意味します。恋愛においての動きはアグレッシブな男性ですが、結婚に対しては動きが鈍くなりがちです。結婚によってこれまでのスタイルを大きく変えなくてはならないということに、不安を感じてしまうのです。

女性と男性ではゴールの目標設定が違います。このギャップを埋めるためには、男性からの歩み寄りはもちろんのこと、女性からの繊細なアプローチも必要とされます。